2023-01-01から1年間の記事一覧
10月17日は神嘗祭。今年収穫された新穀を最初に天照大御神にささげて、五穀豊穣の御恵みに感謝。よき収穫の秋でありますように。 さて、地球システムが蓄えている熱エネルギーの大半を海洋が引き受けていることはすでに紹介しました。今日は熱エネルギー蓄積…
昨日、ドライブがてらに紅葉スポットの下調べに出かけてきました。道中、2車線から1車線に合流するところがあるのですが、私の後ろの車、ピッタリ詰めてきて、間に入れてやらない感を思い切り漂わせてきました。「車間も心も狭い人やな」ってつぶやいたら、…
水の話、海水の物性、海にまつわるムダな知識、トリチウム水・・・地球温暖化、温室効果と温室効果ガス。話の順序がまったく整理されてないなあと思いつつ、引き続きブツブツ言います。 2013年ころ、「海洋の三重苦(多重のストレス要因)」「海洋の死のトリオ…
地球の環境は、産業革命のずーっと前から生物活動に適した温度に保たれてきました。それは、大気中に存在する水蒸気などがもたらす温室効果のおかげです。今回は「そもそも」の部分に戻って、温室効果についての復習といきましょう。長文ですが、お許しくだ…
元素の周期表で一番右の列にある「貴ガス(*)」、私たちの高校生時代は「0族」でした。左側から2列、「アルカリ金属」「アルカリ土類」も「ⅠA族」「ⅡA族」でした。1988年に IUPAC(**) が各列に 1~18の番号を振って、アルカリ金属とアルカリ土類は「1族」「2…
経験とは、それを必要とした後で得られるものである 「マーフィーの法則」より ・・・・・・うまいこと言いますね。でも、命まで持って行かれるわけでなし。せっかく得た機会を忖度や遠慮によって逃すことはない。面白そうならチャレンジしたいもの。 今回は、海洋…
吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ(*) 文屋康秀 百人一首の22番、「ふ」と聞こえたらすぐ取らなくてはいけない札。発達中の低気圧が二つ、北海道付近でグルグル回りしています。朝から断続的に雨が降り、風も最大瞬間風速で 20 m/s…
今日 10月5日 の北海道新聞一面から: 「処置水」とは初耳(正しくは初見) 「処置」には判断して取り扱う意味があり、「処理」の物事を捌いて片付けるというニュアンスとは違いますね。誤植の類いであってほしいですし、これで実害が発生するとは思いません…
最近注目を集めているワードに「トリチウム水」があります。実は、元・水の分析屋さんは環境放射能関連の分析もやっていました。そこで、僭越ながら今回はトリチウムをめぐる話題。 「トリチウム」は水素 「水兵リーベぼくの船・・・」とか唱えて周期表の元素の…
アジア大会に引きずられた結果、二日間休んでしまいました。勝手ながら、カレンダーに引きずられて休むのではなく、いつ休んでもいいつもりで気楽に続けていきます。このブログ、海の話が多いこともありますので、読んでおられる皆様におかれましてはご海容…
中秋の名月ですね。満月(望)の日と一致する名月はしばらくないらしいので、何はともあれ、月を愛でつつ一杯やりましょう(う~ん、全然理由になっていませんね~)。 今回は海水の物性、特に、密度と凝固点(融点)について書きます。 海水の密度は水温、…
社会人になった水の分析屋が最初に与えられて、その後30年以上続けることになったのは、海水に溶けている酸素や栄養塩(*) を分析する仕事。こういう物質がどこでどのような働きをして、結果的に海洋生物を養うのか、そのカラクリを解明する。チョコザイにも…
水はどこにある? 地球上にはおよそ14億立方キロメートル(1.4×109 [km3])の水があると言われています。その 96.5%は海水で、地下水や塩湖なども多くは鹹水(かんすい:塩水のこと)なので、淡水は全体の2.5%しかありません。さらに、その淡水の7割は固体(…
元・水の分析屋の初めての投稿です。これまで自分が頼ってきた知識を再確認しながら、比較的最近の話題を拾い集める方向でやっていきたいと思います。 まずは分析対象としてきた水の話から始めないとしょうがないかなぁ。 水の分子 水の分子は酸素原子一つに…