中部電力、浜岡原発の廃炉作業の費用請求でも不正を働きましたね。謝罪会見での発言には驚きを禁じ得ませんでした。「ステークホルダーの皆さんにご迷惑をおかけした」とか。利害関係者にご迷惑とかでは済まないはずです。公金をだまし取ろうとした重大な犯罪です。そこんとこ、自覚しているのでしょうか。
今年1月、浜岡原発の適合性審査での不正が明るみに出た際にも、プレスリリースで「地域の皆さまをはじめとするステークホルダーの皆さまからの当社原子力事業に対する信頼を失墜させ・・・」って書いていますから、「会社ぐるみ」での犯罪行為を「ステークホルダー」との信頼関係の問題に矮小化しようといるのは見え見えです。優秀な弁護士を雇っておられるはずなのに、否、そういう連中を雇っているからこそ(笑)。
他の電力会社も同様なのですが、高い給料もらっている割に、倫理観というか責任感というか、社会人としての意識の持ちようからしておかしいように思います。原子力発電の安全性がどうであるか以前の話。厳しく断罪されるべきでしょう。
そんなことより、さらに番組は続く・・・不可能性の証明、8回目です。
まず "n =4" の場合の証明をもう一つ
あの有名な「ピタゴラスの定理」。その証明法は、類似品をどのように束ねるかにもよるでしょうが、知られている限り数百とおりもあるそうです・・・「○○である」ことの証明は、大勢で寄って集って取りかかれば、たいてい何とかできるとしたものです。フェルマーの最終定理も、早くから解決していた "n =4" の場合の証明はいくつもあります。ネット上でみつけた例を一つ:

±√2xy が出てくるように仕向けて、z≡ab と分解してから積が z4 になる条件、という流れが巧妙だと思いました。頭の体操、脳ミソコネコネ。助かります。
「鳩の巣原理」とは?
鳩の巣箱をイメージした呼び名ですが、一般には「n 個の物を m 個の箱に入れるとき、n>mならば、物が2個以上入っている箱が必ず存在する」のようになります。
一時期ほどは流行らなくなりましたが、「ソーシャルディスタンス」を確保する観点の問題からいってみます:
「一辺 15メートルの正方形の部屋に10人が入ると、2人の間の距離が 7.1メートル以下になるペアが必ず発生することを証明せよ」
考え方としては「一辺 15メートルの正方形の部屋に 9人いるところに、2人の間の距離が 7.1メートル以下にならないように10人目を配置することはできない」と言えればよいでしょう。なので、これも「不可能性の証明」の一側面。

左の図を見ただけでは分かりそうにないですが、右の図では 15m×15m の正方形を分割して 5m×5m の正方形 9コにしました。この小正方形の対角線の長さは 5×√2 ≒ 7.071m ですから、同じ正方形に 2人以上入るとその距離は 7.1m以下になるはず。ここがポイントです。
9コの小正方形に10人入ってもらうのですから、どれかの小正方形に 2人以上入らざるを得ない。言い換えると、そういう小正方形が最低でも一つ発生します。少なくとも 1コの箱には 2人以上入っているのは明らか(どこかに書いた「明らか法」とは違います)ということで証明終わりです。
このように「nコの箱に n+1コ以上入れる」⇒ 「必ず重複が生じる」あるいは「重複なしには実現できない」形の問題には、「鳩の巣原理」がピッタリの解法になります。
上の問題では正方形の対角線の長さを使ったので、7.1 という半端な数が出てきてしまいました(5√2 よりはマシであろう)。キリのよい整数でやってみるなら、部屋の形を正三角形にすればよい。
実際、「一辺の長さが2の正三角形がある。この内部に、どの2点間の距離も1以上になるようにいくつかの点をとるとき、5コ以上の点はとれないことを証明せよ」みたいな問題が中学入試で出たらしいですね。

これも「nコの箱に n+1コ以上入れる」問題になっていますね。
一見してそうは見えない場合
次は、「鳩の巣」だと気づくまでに一ひねり必要な問題。「格子点」を線で結ぶ、というのですが・・・

ホントは全座標平面を対象にしてもいいのですが、ここでは x >0, y >0 (第一象限)だけで考えてみます。座標軸を平行移動すればどこでも OK になりますからね。
さてと、互いに異なる格子点「5つ」を選ぶ。この問題が「鳩の巣」ものだと知っていれば、この時点で何かが「4コ」になっていることに気づくわけですが、ヒントなしではそうはいきません。でもね、4=2×2 ですから・・・・・・ これがヒントです。

2点の x, y 座標が偶数か奇数か、その組み合わせを考えると 4とおりの分類ができます。これが 4つの鳩の巣箱。5羽目の鳩がやってくると、どこかで 2羽以上の巣箱ができますね。
ちなみに、ここでは 2次元でやりましたが、3次元 x, y, z 座標でも同様な問題を作ることができます。その場合は、2×2×2=8 ですから、「9つの格子点を選べば」という問題にすればいいですね。
最後に:
8/17 に「アローの不可能性定理」について書きました。「高度な判断力を持つ理想的な独裁者による決定が何よりも優れている」と。
安倍政権の時に作られた「内閣人事局」。国家公務員の幹部人事の一元管理や人事行政の総合調整を行うため、内閣官房に置かれている・・・といいますが、早い話が「内閣の考え方に従わない官僚は飛ばす」ための組織です。内閣が各省庁の官僚人事を操るようになったので、世のため人のための「正論」も、行政の継続性を考慮したうえでの慎重な意見も、簡単に握りつぶされるようになったと(元・水の分析屋さんは)考えています。現政権も・・・そうでしょ?
誰かさん、「高度な判断力を持つ理想的な独裁者」のつもりなんでしょうか(大笑)。
今宵はここまでに致しとうござりまする・・・





















