産経新聞のニュース(3/11)です:
「おかしい」自民党大会で選択的夫婦別姓要請の連合・芳野友子会長に批判相次ぐ 自民WT ごまかしの選択的夫婦別姓議論
自民党は11日、「氏制度のあり方に関する検討ワーキングチーム(WT)」(座長・逢沢一郎衆院議員)の会合を開き、選択的夫婦別姓制度導入を推進する立場の有識者から意見を聞いた。出席者によると、9日の自民党大会に出席した連合の芳野友子会長があいさつの中で選択的夫婦別姓導入を要請したことについて、複数の議員から「党内で審議中の話をするのはおかしいのではないか」などと批判が出た。
会合には議員約50人が出席し、オンラインで立命館大名誉教授の二宮周平氏と白鴎大教授の水野紀子氏から話を聞いた。二宮氏は、将来的には家族ごとの戸籍から個人ごとの個人籍へ移行するべきだとする意見を述べた。
出席議員からは、選択的夫婦別姓が導入された場合の子供の姓の決め方に関する懸念などが寄せられた。また、逢沢氏によると、芳野氏の発言について「党内で議論が進められている最中に、ああいった機会があったのは適切だったのか」と意見が出た。別の出席者は「おかしいのではないか」との発言もあったと明らかにした。逢沢氏は記者団に「座長として受け止め、党執行部にもそうした発言があったということは伝えておきたい」と述べた。
芳野氏は9日の党大会で、「希望する人が別姓を選択できる制度であり、強制する制度ではない。逆に、夫婦同姓を望む人たちを排除する制度でもない。ぜひ、今国会で選択的夫婦別姓制度の創設を実現してほしい」と要請した。
産経新聞の記者さん、プロなんでしょう? 何を書きたかったのですか? あんたらは無料で読んでいるし、無責任だからね~と言われるのは承知でブツブツ言います:
記事見出しに「ごまかしの選択的夫婦別姓議論」とありますが、誰が、何をごまかそうとしていると言いたいのでしょうか。また、どこをどのようにごまかそうとしているというのでしょうか。産経新聞の読者なら分かる・・・というのでは、ちと困ります。5W1H が分かるように書いてください。
また、お集まりになった50人ほどのセンセイ方は、自民党の党大会で支持母体でもない連合の会長の話を聞き、さらに、わざわざWTの会合に有識者を招いて話を聞いておいて、今そんな話をするのはおかしいみたいなことを言う。その方がよほどおかしいじゃあないですか? 気に入らないと聞く耳を持たないようなセンセイ方には、いつ、どんな場で発言すれば聞いてもらえるのですか? 今回の記事では、そのへんまったく分かりません。
もう一つ。そもそも論だと言われるに決まっていますが、「希望する人が別姓を選択できる制度であり、強制する制度ではない。逆に、夫婦同姓を望む人たちを排除する制度でもない」のに、それに反対/抵抗しなければならないのはなぜなのでしょうか。産経新聞の記者さん(だけではありませんが)、もっと勉強して、取材して、自分なりに理解してから、議論の材料にできることも書いてね(i)。
(i) 2/24 の【番外編】は、元・水の分析屋さんなりに歴史認識をまとめて書いたのですが、やっぱり大筋はとらえていたようです。法務省の「我が国における氏の制度の変遷」というページをご覧下さい(https://www.moj.go.jp/MINJI/minji36-02.html)。明治31年(1898年)の民法についても、『旧民法は「家」の制度を導入し、夫婦の氏について直接規定を置くのではなく、夫婦ともに「家」の氏を称することを通じて同氏になるという考え方を採用した』と書かれています。昭和22年(1947年)の改正民法は、まだその考え方を引きずっている、のだと私は考えます。「美しい日本」の伝統だとおっしゃる皆さん、そのように主張する根拠をきちんと示すべきですよ。正しくない認識の上に議論を積み重ねてはいけません。
オマケです:
白鴎大の水野先生がどのようなことをお話しになったか書かれていませんが、「我々が議論しているのに口を出すな」みたいに考えている約50人のセンセイ方には納得できる内容ではなかった、と読めそうですがどうでしょうか。WTの会合、面白くもない話を聞かされたと感じたセンセイ方の不満を募らせるだけで、時間と金の無駄遣いだったかもです。ま、センセイ方の議論からして、集まってワイワイ言ってるだけなんでしょうが。
以上、国語辞典の見出し語にするなら「つっこみどころまんさい」、「間違いや滑稽であることを指摘したくなるようなポイントがそこら中にある状況」でいかがでしょう。失礼を承知で書いちゃいますが、今回引用した記事は、おそらく、小・中学校の国語で扱う「説明文」のレベルにも到達できていないと思います。