alchemist_380 のひとりごと

元・水の分析屋さんがブツブツ言います

「いったいぜんたい・・・・・・」再び

またまた納得しがたいニュース・・・

 

家庭教師のトライ」を運営するトライグループ水俣病について記載した中学生向けのオンライン教材で「水俣病は遺伝する」と誤った表現をしていました。教材は現在、閲覧不可になっているとのこと。トライグループは「不正確な表現となったことをお詫びの上、訂正いたします」と謝罪しているそうです。

水俣病は「有機水銀の摂取による中毒性の神経疾患」ですから、遺伝するはずはありません。つまり、「不正確」ではないです。明白に「誤り」、「間違い」なのです。受験生諸君が使う教材に間違いがあった。こんなところを言い換えてどうしますか。政治家のセンセイ方が「誤解を招いた」と言うのと同じ。甚だ不遜な態度で、甚だ遺憾でございます。そういえば、放射能は「危険だ」とそのレベルを問わずに言われ、放射線障害(人体影響)も「伝染する」とか「遺伝する」とか、根拠のない話が世間ではよく出てきます。科学的根拠があるかどうかは、丁寧に調べればわかることです。前回の続きみたいになりますが、チェックを怠ってインチキ話を広めるのはやめてもらいたいです。

 

安倍晋三元首相の昭恵夫人、ロシアのプーチン大統領とモスクワで面会したようです。林官房長官は「政府として昭恵氏とやりとりしておらず、コメントする立場にはない」と述べ、さらに、外務省はロシア全土に「渡航中止勧告」以上の危険情報を出しており、「基本的に渡航はやめていただくよう国民に求めている」とも語った、とのこと。

どうやら、昭恵夫人は「国民」ではなかったようです(笑)。あるいは、政府の意向に縛られる必要はないという、強い意志をお持ちであったか。政府から何らかのメッセージを託されて渡航したのではないようだし、ご自身で「ウラジミール、愚かな侵略戦争はすぐやめなさい!」と叱りつけに出向くわけもない。文化交流が途絶えないようになんておっしゃるが、元首相夫人が一私人としてプーチン氏に会いにいくからには、先方がこの機会をどのように利用するつもりなのか、そして、こちらでは政府の考えと無関係だと言い切れるのか。しっかりと考えて行動してほしかった。何にしても、後になって「責任はすべて私にあります」とか「誤解を招くようなことをして申し訳なかった」というのは聞きたくもないです。あなたの行動が世間でどのように受けとめられるのか。それができるような判断力をお持ちでないのは分かっていましたが、一応大人なんだから、もうちょっと気にしてほしいですよね。

 

ホワイトハウスは、ケネディ厚生長官(i) が率いる「米国を再び健康に」委員会が作成した報告書に、存在しない研究が引用されているとの指摘を受け、該当部分を訂正すると表明したそうです。複数の米メディアは、報告書の作成に人工知能(AI)を使ったことが誤りの原因ではないかとみています。引用した研究の一部が存在しないとの指摘に対し、ホワイトハウスのレビット報道官は記者会見で「形式上の問題」と誤りを認め、報告書の更新作業を進めていると明らかにしました。

(i) ちなみに、ケネディ氏はワクチン懐疑派で、以前ワクチンと自閉症を関連付けて物議を醸したことがあります。そんな人が国民の厚生行政のトップだとは。なんだかなぁ。

いかにもやらかしそうな・・・ですね。これも「形式上」ですませるような問題ではないでしょう。引用元が存在しないからには、「でっち上げ」を含んでいるということです(研究者がそういう論文を投稿すると、当然リジェクト reject されます)。不利な材料に目を向けなかったのでさえありません。これは完全にフェイクです。政策の基礎となる報告書の科学的根拠が根本から揺らいでいます。ホワイトハウスがウソつき呼ばわりされるのだという、危機感を持って対応しなくてはいけません。まあ、トランプ政権のことなので、科学よりもおっちゃんの発言が優先するのでしょう。知らんけど。

 

ご参考までに、「約400回引用されているのに実は存在しない幻の論文」を紹介しているページ(カレントアウェアネス-R)はこちら: https://current.ndl.go.jp/car/35043

マジメな気持ちで読むと、きっと損しますよ~(笑)

 

とりあえず、まだ「ニュース」扱いしていただけるうちに。